こんにちは。兼業主婦FPの桜田です。
私は、収入がない(少ない)主婦でも、iDeCoをするメリットは充分にあると考えています。
-
関連記事主婦にもiDeCoをおすすめしたい理由2つ
とはいえ、主婦がiDeCoをする場合、注意点がありますので解説していきます。
当記事はこんな方にオススメです。
iDeCoをしようかなと思っている主婦の方
主婦がiDeCoをする際の注意点を知りたい方
必ず知っておきましょう!
では、さっそく本題に入ります。
もくじ
手数料負けしない商品を選ぶこと
主婦がiDeCoをする際の注意点は、ズバリ、『手数料負けしない商品を選ぶこと』です。
iDeCoには、一部、元本確保型の保険や定期預金の商品があります。
投資がこわいと思っている方は、「元本確保型の商品で運用した方が安全だよな」と考えるかもしれません。
ですが、iDeCoでは、元本確保型の商品を選ぶと手数料負けをしてしまうのです。
まさに、コレが「主婦がiDeCoをする場合の注意点」です。
iDeCoでは、他の資産運用ではかからない手数料がかかる
iDeCoには、iDeCo特有の手数料があります。
それが下記3種類。
加入時(初回のみ)…2,829円
運用時(毎月)…171円
給付時(給付の都度)…440円
注意
iDeCoは毎月最低でも171円のコスト(口座管理手数料)がかかる
運用時に毎月かかる手数料を『口座管理手数料』といいます。
iDeCoで資産運用をする場合には、『口座管理手数料』が毎月必ず発生するため、この手数料以上に利益を出さないと、手数料負けするというわけです。
iDeCoを30年続けた場合の手数料合計額は、64,829円
仮に、iDeCoを30年間続けた場合の手数料を計算してみましょう。
iDeCoの受け取りは、一括もしくは年金で受け取ることができます。
年金で受け取る場合は、受け取る都度440円かかりますので、ここでは一括受取を選択したと仮定しましょう。
iDeCo加入時は2,829円、毎月かかる口座管理手数料は171円×12か月×30年で61,560円、受取時は440円が必要です。
30年間の合計手数料は、
2,829円+440円+61,560円=64,829円 となります。
所得控除が使えれば、64,829円はすぐに取り戻せる
iDeCo最大のメリットは所得控除。
所得控除が利用できれば、64,829円という手数料はすぐに元がとれます。
例えば、年収500万円の会社員が毎月23,000円を拠出すれば、1年間で55,200円(所得税27,600円、住民税27,600円)の節税になります。(iDeCo公式サイトでシミュレーション)
つまり、64,829円は1年半で取り戻せることになりますね。
こうなると、元本確保型の定期預金等を選んでも、iDeCoで資産運用をするメリットが充分にあると言えるでしょう。
ですが、所得がない(少ない)主婦は、このメリットが享受できないわけです。
主婦が、iDeCoでかかる手数料を取り戻すには?
所得がなく、所得控除のメリットを享受できない主婦が、iDeCoでかかる手数料を取り戻す方法を考えていきましょう。
①運用益を出す
iDeCoにかかる手数料を取り戻すには、運用で利益を出すほかありません。
つまり、元本確保型の商品ではなく、ある程度リスクをとって資産運用をする必要があるということです。
「投資はこわい…」、「私にはよく分からない...」と考えている方は、「やっぱりiDeCoはやめておこう」を思うかもしれませんね。
ですが、運用で利益を出すことは、『長期・積立・分散』という投資の基本を守ればそう難しいことではありません。
iDeCoであれば、『長期・積立・分散』が誰でも簡単に可能ですよ。
②掛金を多くする
口座管理手数料が最低でも月171円かかるとお伝えしました。
iDeCoは月々最低5,000円から加入可能なのですが、この171円の利益を5,000円で出そうと思うと171円÷5,000円=0.034=3.4%、つまり毎月3.4%の運用益が必要ということになります。(複利効果は考慮していません)
株式投資は、平均利回り5%前後と言われていますから、運用益3.4%は、そこまで難しい数字ではありません。
ですが、掛金を多くすれば多くするほど必要な利回りは低くなります。
例えば、毎月10,000円拠出すれば、171円÷10,000円=0.017=1.7%。
平均1.7%の利回りで手数料分は取り返せるということです。
所得控除のメリットを享受できない収入がない(少ない)主婦がiDeCoをするならば、可能であれば10,000円は拠出したいところです。
まとめ
収入がない(少ない)主婦の人がiDeCoをする際は、手数料負けしないよう、ある程度リスクをとって資産運用していく必要があります。
また、掛金は出来る限り多い方がいいでしょう。
ただし、iDeCoには60歳まで引き出しができないという縛りもありますので、リターンとリスク、メリットとデメリットをしっかり理解した上で、上手に資産運用をしていきましょう!
こちらもCHECK
-
普通預金は、投資です。