日本では、これまで、金融教育がなされてきませんでした。
私たちの金融知識は、家庭の中で培われてきたのです。
突然ですが、問題です。
平均利回り6%で運用できたとすると、子どもが老後を迎える65年後、50万円はいったいいくらになっているでしょうか?
あなたは、50万円投資し、ただひたすらほったらかしておくだけです。
- 50.3万円
- 86.7万円
- 2013.1万円
平均利回り6%で運用できた場合、老後を迎える65歳の時、資産はいくらになっているでしょうか?
投資にまわしたのは社会人になった最初の7年間(合計560万円)のみで、あとはただひたすらほったらかしておくだけです。
- 561.5万円
- 919.2万円
- 2616.0万円
複利の力
正解は、どちらも③番です。
驚きではないでしょうか?
これが複利の力です。
長い年月がある場合、複利の力を使えば、たった50万円で老後2,000万円問題が解決できる可能性があるということです。
また、社会人になりたての時から7年間頑張って積立投資をしておけば、それだけで老後2,000万円問題が解決できる可能性があるということです。
ちなみに、①番は銀行預金をしていた場合の資産額。どんなに長い年月があったとしても、超低金利0.01%(現在の銀行預金金利)では資産は増えません。
借金も雪だるま式、資産も雪だるま式
よく、「借金が雪だるま式に膨らむ」なんて聞きますよね。
資産だって同じです。
最初は小さなかたまりでも、転がすと、どんどんどんどん膨らんで、転がすほどに膨らむスピードは速くなるのです。
子どもに伝えよう『複利の力』
私は、複利の力について知り、考えたのが35歳の時でした。
「社会人になる前に知りたかったー!!」と思いましたね。
だって、そうすれば、社会人になりたての7年間だけ頑張って、もう今現在は老後の資金に悩んでいなかったかもしれないんですから。
延びる定年退職
1986年「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の改正で、60歳定年が努力義務とされました。
それまで、定年は55歳だったんですね。
そこから約35年後の今、70歳まで働く機会の確保が努力義務とされています。
私たちの子どもが社会人になる頃、そして老後を迎える頃には、彼らの定年は何歳になっているのでしょうか。
健康寿命は変わらない
人の寿命は確かに延びているわけですが、健康寿命は延びていないのが現実。
脅すわけではありませんが、死ぬまで働くことが当たり前になるかもしれません。
これから日本は、更に高齢化が進むことでしょう。
増税・社会保険料の増加は容易に想像できます。
ですが、それに文句を言ったり嘆いていたりしても仕方がありません。
そんな時代でも、死ぬまで働かないでいるためには、お金が必要です。
私たちが子どもにしてあげるべきこと
私たちが子どもにしてあげるべきことは、たくさんのお金を残してあげることではありません。
こんな大変な時代をうまく生き抜くための知識を教えてあげることです。
複利の力。
これを知っておくだけでも人生は変わると思いますよ。
まとめ
複利の力は偉大です。
「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う(“Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it.”)」
※天才物理学者アインシュタイン博士の名言
私たちは子どもの頃に知ることが出来ませんでしたが、もう遅いなんてことはありません。
人生まだまだ長いですから。
そして、私たちが知ることで、我が子に伝えることが出来ますね!
あなたが得た知識は財産です😊
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