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資産運用

【投資商品まとめ】中級者向け・上級者向け商品解説

2021年5月7日

 

当記事では、中級者向け、上級者向けの投資商品を解説します。

初心者向けの投資商品(預金・保険・投資信託)については【初心者向け資産運用】初心者におすすめしたい投資商品3選をご覧ください。

 

中級者向けの投資商品

さっそく、中級者向けの投資商品を解説していきます。

  1. 株式投資
  2. 債券投資
  3. 不動産投資

これらは、初心者向けの投資商品(預金・保険・投資信託)とは違い、それなりに勉強が必要な商品です。

 

①株式投資

ここでいう株式投資は、個別株投資を指します。

投資信託は、運用会社が銘柄を選定して何百社・何千社に分散投資してくれるのに対して、個別株投資は、自分で銘柄(株)を選んで購入します。

持っている株に配当金が出ると、手元のお金が増えます(インカムゲインといいます)し、持っている株が値上がりし売却すれば、買ったときと売ったときの差額が利益(キャピタルゲインといいます)となります。

また、株主優待を出している会社もあり、安く食事に行けたり、何かそこの会社で作っている商品をもらえたり、恩恵を受けることができる場合もあります。

『株主優待生活』という言葉を聞いたことがありますか?これをしている方たちは、『複数の会社の株を自分で購入し、色々な会社から株主優待を受けてお得に生活している』ということですね。

 

個別株式投資が中級者向けだという理由

いくら配当金がもらたり、株主優待でお得になったりしても、株価が下がってしまっては総額ではマイナスになることもあります。

 

日本たばこ産業㈱(JT)を例にして、具体的に見てみましょう。

 

JTは、有名な高配当株(他と比べ配当金が高い株)です。

 

仮に、JTの株を2016年5月6日に100株購入したとしましょう。

2016年5月6日のJTの株価は4,467円でした。

購入にかかった費用は4,467円×100株=446,700円です。(※購入手数料は考慮していません)

 

高配当株で有名なJTの株を、そこから5年間保有した場合、資産がどうなるか計算してみましょう。

 

上場会社のHPを見に行くと、株主宛てのページが存在していますので、色々と見てみるといいでしょう。

受け取った配当金はこちらを見ると分かります。

日本たばこ産業㈱HPより

2020年度は1株当たりの配当金が年間154円となっています。

過去5年間の配当金を計算した結果がこちらです。

購入価格446,700円 配当金 計算方法
2020年度 15,400円 154円×100株
2019年度 15,400円 154円×100株
2018年度 15,000円 150円×100株
2017年度 14,000円 140円×100株
2016年度 13,000円 130円×100株
受取配当金合計 72,800円 -

※税金は考慮していません

5年間で72,800円受け取っていることが分かりました。

446,700円分の株を購入して、5年間で72,800円受け取っていますから、得している感じがしますね!

 

ですが、それは、現在の株価が購入時と変わらない(株の評価額が変わらない)場合に言えることです。

 

現在のJTの株価がこちら。

2021年4月30日現在、1株2,044円となっています。

Refinitiv からのデータ

2016年5月6日の株価が4,467円、2021年4月30日の株価が2,044円ですから、半値以下ですね。

 

2016年5月6日に446,700円で100株購入した株は、2021年4月30日現在、204,400円(2,044円×100株)の価値になっています。

この間に受け取った配当金が、72,800円なので、それを加味しても、169,500円のマイナスです。

計算方法

446,700-(204,400+72,800)=169,500円

JTの株は、100株以上保有していると、株主優待で『2,500円相当のグループ会社等の商品を贈呈』と記載があります(お米等がもらえます)が、その金額を加味しても、過去5年間保有していた場合、マイナスという結果になります。

 

財務諸表やニュース等で会社の業績や今後の見通しをみる力が必要

このように、株式投資はただ単に、「高配当だから買って保有すると良い」とか、「株主優待があるから保有しておくとお得だ」とか、安易に言うことは出来ません。

『配当金が出る+値下がりし続けない株』を自分で探す必要があるのですね。

財務諸表(決算書等)やニュースを読み解く力が、ある程度は必要となってくるでしょう。

 

個別株投資をしてみたければ、『SBIネオモバイル証券』がオススメ

そんな個別株投資ですが、挑戦してみたい!やってみたい!と思う方もいるでしょう。

私も、配当金目当てに一部日本株を保有しています。

少額から株式投資をしてみたいなと思う方には、SBIネオモバイル証券がオススメです。

 

通常、個別株は100株単位でしか購入できないのですが、SBIネオモバイル証券なら1株から購入可能です。

 

100株単位しか購入できない場合、複数企業に分散しようと思うと、数百万円は必要でしょう。

ですが、SBIネオモバイル証券であれば、1株から購入できますので少ない資金でも複数企業に分散投資が可能となるのです。

また、購入手数料は50万円以下の取引であれば、月に何度売り買いしても定額220円。

その上、Tポイントが毎月200ポイント受け取れますので、実質手数料は20円ということになります。めちゃくちゃ安いです。

受け取ったTポイントは株の購入費に充てることもできますよ!

 

積立NISA等で投資信託は買っていて、それでも資金に余裕があり、「個別株投資にも興味がある」という場合は、口座開設してみるといいでしょう。

ただし、SBIネオモバイル証券では、日本株しか購入できませんので、海外株式を購入したい場合は、別の証券会社で口座開設する必要があります。

 

②債券投資

続いて、債券投資です。

債券投資は株式投資より、リスクが低いと言われています。

債券投資は、国や企業などが、投資家から資金を借りるために発行する『債券』を購入することです。

 

『債券』にはあらかじめ満期が決められていて、満期がきたら『債券』を返し、お金が戻ってくるという仕組みで、『債券』をもっている=国や企業にお金を貸している、ということなので、『債券』を保有している間『利子』を受け取ることができます。

 

国が発行する債券を『国債』、企業が発行する債券を『社債』といいます。

 

国や企業が潰れない限り貸したお金は戻ってくるため、株式投資よりもローリスクだと言われているのです。

ただし、ローリスクの分、リターン(儲け)も小さくなる傾向があります。

 

たまに債券でも、すごく利回りが良い商品があるのですが、それは裏を返せば危険が伴う、ということです。

逆に潰れないであろうと考えられる国や企業の債券は、当然利回りは良くない傾向にあります。

債券投資も、リスクとリターンのバランスの見極めが大切なので、中級者向けと言えるでしょう。

 

③不動産投資

『ワンルームマンション投資』、耳したことがある方も多いのではないでしょうか?

 

不動産投資は、一棟投資~マンション1室投資まで、大小幅広く様々あります。

いずれにしても、不動産を所有して、賃貸することで利益を出すものです。

 

不動産投資が中級者向けだという理由

不動産投資をするには、まずは不動産を買わなければなりません。

貯まっているお金で買うのか、ローンを借りて買うのかはそれぞれですが、多くの人はローンを組むことになるでしょう。

 

返済すべきローン額より高い金額で賃貸することが出来れば、賃貸料-返済額(利息含む)が利益となります。

 

つまり、賃貸料-返済額(利息含む)が、ずっとプラスになる物件に出会う必要があるということです。

 

また、空室リスクもあり、空室の間は家賃が入ってこないため、ただただローンを支払う期間となるわけです。出来る限り空室期間は短い物件に出会いたいものです。

 

果たして、素人の私たちが、そういった良い物件に巡り合える可能性がどのくらいあるのでしょうか?

 

不動産を売る側にたって考えてみると、私たちのように資金が少ない人に紹介するよりも、紹介すればすぐに買ってくれるであろうお得意様(資金がたくさんある人)に、物件を紹介した方が売れやすく楽だと考えるでしょう。

それに、良い事ばかりを言って、そうでもない物件を売りつける不動産業者も一部存在しているでしょう。

不動産業界に精通しているならまだしも、知識がなければ必ず負けます。

つまり、私たちに良い物件がまわってくる可能性は極めて低いということです。

 

決算書の作成が必須

また、不動産投資を始めると、簿記の知識がある程度必要だと言えます。

なぜなら、青色申告者になって税額優遇を受けたり、必要なものを経費にしたりする知識が必要だからです。

これをしないと、払う必要のない税金を支払う羽目になります。

 

我が家は、現在、東京に買ったマンションを賃貸しています。

もともとは住む予定だったのですが、主人の転勤により、賃貸し、賃貸収入を得ている状態です。

私は、会社員として8年間経理の仕事をしていますから、何の違和感もなく決算書を作成し、毎年確定申告をしているのですが、必要なものを経費にする簿記の知識がなければ、もっと多くの税金をとられているなぁと実感しています。

税理士等に外注もできますが、そこで費用をかけてしまうと、わずかな利益がなくなってしまいます。

こういう点でも不動産投資は中級者向けであると言えるでしょう。

 

上級者向け投資商品【初心者は手を出すべきではない商品】

ここからは初心者には手を出してほしくない、上級者向けの投資商品を紹介します。

ここで紹介する2つは、税金面でも雑所得となるため、投資としては認められていない商品だと言えるでしょう。

値動きが激しく、ギャンブル性の高い商品です。

 

①FX

FXとは、『外国為替証拠金取引』のことで、為替(円-ドルなど)の取引を『証拠金』で行うものです。

『証拠金』とは、取引を行う際の担保のようなもので、『証拠金(担保)』を預けることで、実際に手元にある資金よりも、大きな取引をすることが出来るのです。

 

例えば、1ドルが100円の時に10,000ドルの取引をしようと思うと、本来、100円×10,000ドル=100万円がなければ取引できません。

ですが、FXの場合、『証拠金(担保)』を預け入れることで、総取引額(100万円)の数%のお金で取引をすることが出来ます。(レバレッジ取引)

レバレッジ10倍であれば、100万円の取引をたった10万円の資金で出来ることになるのです。

 

自分が本来持っている額よりも大きな金額の取引ができるため、儲かる時は大きく儲けることが出来ますが、本来ないお金で取引をするわけですから、失敗した時の代償は大きいです。

 

為替は誰にも分からない

為替(円ードル相場等)を動かす要因は、経済指標の数字や政治的なイベントが考えられます。

ですが、それだけではありません。

なぜかというと、実際通貨のレートを動かしているのは、通貨を買ったり、売ったりしている人たちだからです。

「プロでも為替はよめない」と言われているくらい、為替をよむことは難しいので、超越した能力がない限り利益を出し続けることは難しいでしょう。

 

過去の失敗から言えること

私は過去に、FXで大損失を出しました。

過去の経験上、FXは投資というよりギャンブルに近いと思っています。

勝つ人がいれば負ける人もいる、いわばマネーゲームです。

 

よっぽどのセンスがない限り、初心者が参入して勝ち続けることはないでしょう。

一回勝つ(利益を出す)ことは誰にでも出来るので、勝ち逃げ出来る人はいいかもしれません。

ですが、少しでも欲を出してFXを続けてしまった場合、『勝ち続ける』ということはまずないと言えるでしょう。

 

また、相場は日々、一刻一刻と変化していきますので、チャートに張り付く必要があります。

出来る限りほったらかしにしたい、投資に時間をかけたくないという場合は、違う投資商品が良いと言えます。

 

②仮想通貨(暗号資産)

仮想通貨とは、実物がなくデータのみで取引される通貨です。

法定通貨(円・ドル・ユーロ等)とは違い、誰かが管理しているものではありません。

一番有名どころは、ビットコインでしょう。(その他多数の通貨が存在しています。)

 

発行上限が決められている通貨もあり、そのような通貨は法定通貨のように管理者が自由に増刷することは出来ません。

この点は、『金(GOLD)』と同じように考えることも出来ます。

世の中に出回る量が決まっているため、価値が上がる可能性がある、価値を維持する可能性があるいうことです。

 

現に2009年1月に誕生したビットコインは、誕生当時1Bit=1円にも満たない価値でした。

それから十数年、乱高下を繰り返し、今では1Bit=600万円になっています。(2021年5月5日現在)

 

恐ろしい程の価格上昇ですね。

 

その分、1日で30%とか50%とか下がることも度々あり、とにかく振れ幅が大きいです。

 

税金のことを知る必要がある

仮想通貨で得た所得は、『雑所得』です。

『雑所得』は総合課税で最高税率55%。

 

値上がりした通貨を持っているだけでは、所得とはなりませんが、別の通貨(別の仮想通貨を含む)にかえた時点で所得となります。

 

例えば、ある仮想通貨(Aコイン)を購入して爆上がり、あなたは日本円にはかえずにそのまま別の仮想通貨(Bコイン)に交換したとしましょう。

この場合、日本円にはかえていませんから、手元の現金は増えていませんね。

そして、その後、Bコインが暴落し、価値はゼロに近いものとなりました。

この場合、手元の現金は一度も増えていませんから、利益は出ていないと考えるかもしれませんが、実は別の仮想通貨(Bコイン)にかえた時点で利益が出ているものとみなされるのです。

 

こうして、手元に現金が残っていないにも関わらず、課税対象となり、数千万の借金を抱えている人が実際に多数存在しています。

知らずにいるとこわいですね。

 

こういった点でも仮想通貨は、安易に手を出す商品ではなく、上級者向けであると言えるでしょう。

 

保険としてはあり?

個人的には、ビットコイン等の発行枚数が決まっている仮想通貨に関しては、なくなっても全く人生に影響を及ぼさない範囲で、少額、保険として持つのはアリだと考えています。

今、コロナの影響で、各国大量に紙幣を刷っています。

増刷を繰り返せば、世の中に紙幣が溢れますから、当然1枚1枚の価値は下がります。

この先、国の通貨が機能を果たさなくなる日が来ない、とも言い切れないのです。

それだったら、保険として少額、仮想通貨を持っておくのもアリかなという考えに至りました。

保険なので、一度買ったら、売買することなく一生持っておこうという気持ちです。

注意

仮想通貨もレバレッジをきかせるFXがあります。ここでいう仮想通貨取引は、FXではなく、現物取引を指しています。

 

おすすめの仮想通貨取引所は『コインチェック』

そんな仮想通貨。少し気になる、見てみたい、という方は、コインチェックで口座開設をしてみるといいでしょう。

アプリも使いやすく、初心者にも向いています。

レバレッジ取引が出来ない点がデメリットとして挙げられることもありますが、私個人としては、逆に、レバレッジ取引が出来ないことが初心者にもおすすめ出来る点だと思っています。

万が一投資するならば、自分の持っている資金の範囲内でやるべきですね。

 

まとめ

当記事で紹介した投資商品は、初心者には敷居の高いものばかりです。

ですが、投資商品は当記事で紹介したもの以外にもあり、初心者にも出来る商品もあります。

貯蓄だけでは、老後資金をまかなうことが出来ない時代に突入しました。

まずは初心者にもオススメの投資信託から始めてみると良いでしょう。

自分が背負えるリスクの範囲内で、上手に資産運用していきましょう。

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  • この記事を書いた人

桜田 はな(hana sakurada)

30代後半の会社員(2児母) 社会保険労務士試験合格者。FP2級・簿記2級・保育士・秘書検定準1級・日本書道初等師範 保有。20代前半に8桁以上のお金の大失敗を経験し、どん底へ→お金の勉強を開始→世の中には知らなきゃ損なことがたくさんあることを知る→自身の子どもにも伝えたい「お金の知識」を共有のため、2021年サイト運営を開始。

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